【欧州周遊】ポーランドからウィーン、最後はヴェネツィアへ。寝台列車での移動記

旅テク・アイテム

鉄道乗り放題の「ユーレイルパス(Eurail Pass)」を利用し、欧州を周遊した記録。ポーランドからオーストリアはウィーン、最後はヴェネツィアまで移動した。
その滞在記を紹介する。

私が購入したのは「15日間有効(380ドル)」のタイプ。移動費を抑えるだけでなく、夜行の寝台列車を駆使すれば「宿代」も浮く。バックパッカーにとって最強の武器だ。

ポーランドからウィーンへ:寝台列車の「人間ドラマ」

ポーランドから夜行列車に乗り込み、国境を超えてチェコを抜け、オーストリアを目指す。ユーレイルパスを持っていても、寝台列車の場合は多少の追加料金が必要だ。

💡 寝台列車のコスト(2等車)
追加料金:39.6zl(約1,500円)
※通常運賃はパスでカバーされるため、これだけで国境を超えて一泊できる。圧倒的コスパだ。
夜の駅のホームに停車しているウィーン行きの寝台列車オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の車両
ウィーン行きの寝台列車

目の前で繰り広げられた修羅場

23:00 コンパートメントで相席になった初老の男性は、アジア人小僧である私を気遣い、陽気に話しかけてくれる温和な人だった。

しかし、後から彼の妻が現れた瞬間に密室の空気は一変した。妻は一方的に夫を罵倒し続け、ついにはその顔に唾を吐き捨てた。

先ほどまで笑っていた男はテーブルに突っ伏し、声をあげて泣き始めた。車窓の外は完全な暗闇。逃げ場のない狭い空間に流れる、泥沼のような沈黙。旅をしていると、時としてどんな小説よりも生々しい修羅場に立ち会う。ご老人の旅に幸あれ。

ウィーン到着:チキンヌードルと最強のカトラリー

9:00、ウィーンに到着。半月前まで妹がここに留学していたのだが、タイミング悪い。

オーストリア・ウィーンの歴史的な建築物が並ぶ曇り空の街並み
音楽の都、ウィーンに到着

悲劇:靴にチキンヌードルスープ

10:00 チェックイン。到着早々、昼食のチキンヌードルスープを、お気に入りの靴にこぼした。

お気に入りの革靴にこぼれてシミになってしまったチキンヌードルスープの跡
チキンヌードルの洗礼を受けた靴
フォーク、スプーン、ナイフ、栓抜きが一体化した十徳ナイフ型のトラベル用カトラリー
旅の相棒、万能カトラリー

ここで紹介したいのが、私が愛用している十徳ナイフ的なカトラリーだ。フォーク、スプーン、ナイフ、そして「栓抜き」がついている。ヨーロッパでは瓶ビールを買う機会が多いので、一番役に立つのは間違いなく栓抜きだ。

ゲストハウスの「化け物」スタッフ

今回宿泊したのは、EU各国に展開する『St Christopher’s Inn(セントクリストファーズイン)』。ここの受付には、とんでもないスタッフがいた。名札を見てほしい。「話せる言語」の国旗が並んでいるのだが、数が尋常ではない。

ゲストハウススタッフの名札。話せる言語を示す国旗のバッジが大量についている
何ヶ国語話せるんだ…?まさに語学の化け物

【ハイライト】モーツァルトコンサート

16:00 本場のモーツァルトコンサートへ。会場はニューイヤーコンサートでも有名な「ウィーン楽友協会(Musikverein Wien)」

ウィーン楽友協会の黄金のホール。豪華なシャンデリアと黄金色の装飾が輝く内観
豪華絢爛なコンサートホール

演奏されたのは、誰もが知る名曲たち。

  • トルコ行進曲
  • ラデツキー行進曲
  • アイネ・クライネ・ナハトムジーク

観客を巻き込んでの演奏は圧巻、音楽隙も、そうでない人も一度は行ってみるべし。

2日目:日曜日のウィーン、8時間トラベル

意外な発見:シュガーフリージュースが美味い

8:00 朝、スーパーで見つけた「シュガーフリー」のジュース。海外の甘ったるいジュースは好きではないのだが、これは別格だった。果汁生搾りのようなスッキリとした味わい。オーストリアに来たらぜひ探してみてほしい。

オーストリアのスーパーで購入した、Pfungstädterというパッケージのシュガーフリージュース
予想外に美味かったジュース
建物の吹き抜け天井にあるガラスが大きく割れており、危険な状態のまま放置されている様子
吹き抜けのガラスが割れている。怖すぎる。

注意:日曜日はスーパーが「全滅」する

10:00 ここで旅のトラブル発生。オーストリア(というかドイツ語圏全般)は、日曜日はスーパーマーケットがほぼ全て閉まる。

水や食料の調達が困難になるので、週末に滞在する場合は土曜日のうちに買い込んでおくのが鉄則だ。

地獄の移動:ヴェネツィアまで8時間席なし

ウィーンを離れ、次はイタリア・ヴェネツィアを目指す。ユーレイルパスで電車に乗ったものの、車内は満席。予約をしていなかったため、座席がない。

満席の列車の通路に座り込み、疲れ果てた様子で移動するバックパッカーたち
通路に座り込むバックパッカーたち

結果、8時間ずっと通路に座る


💰 オーストリア旅の収支報告

観光(コンサート)にはお金をかけつつ、食事はケバブやフルーツで済ませる。支出内訳(2泊3日)は以下の通り。

🇦🇹 支出内訳(2泊3日)
  • 飲食費:31.28€(約5,000円)
    ※1€=約161円換算(2023年7月現在)
  • 観光費:79€(約12,700円)
    ※主に楽友協会コンサート代
  • 宿泊費:約4,400円
    ※ドミトリー1泊分
  • その他:0円

合計:約22,100円

次回、水の都「イタリア・ヴェネツィア編」へ続く。

ヴェネツィアの穴場記事はこちら
👉 【ヴェネツィア】カラフルな島「ブラーノ」への行き方

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