今回の欧州周遊の要(かなめ)となっているのが、鉄道乗り放題の「ユーレイルパス(Eurail Pass)」だ。私が購入したのは「15日間有効(380ドル)」のタイプ。移動費を抑えるだけでなく、夜行の寝台列車を駆使すれば「宿代」も浮く。バックパッカーにとって最強の武器だ。
今回はポーランドからオーストリア・ウィーンへの移動と、音楽の都での滞在記をお届けする。
ポーランドからウィーンへ:寝台列車の「人間ドラマ」
ポーランドから夜行列車に乗り込み、国境を超えてチェコを抜け、オーストリアを目指す。ユーレイルパスを持っていても、寝台列車の場合は多少の追加料金が必要だ。
※通常運賃はパスでカバーされるため、これだけで国境を超えて一泊できる。圧倒的コスパだ。

目の前で繰り広げられた修羅場
相席になったのは初老の男性。とても良い人で、アジア人の小僧(私)のことを気にかけて、ずっとお喋りをしてくれた。
しかし、後から彼の奥さんがやってきて空気が一変した。奥さんはずっと文句を言っている。死ぬほど仲が悪いようだ。そして、女が男に唾を吐いた。
男はテーブルに突っ伏して泣いていた。車窓の外は暗闇。狭いコンパートメントに流れる重苦しい空気。旅をしていると、時として小説よりも残酷な人間ドラマを目撃してしまう。
ウィーン到着:チキンヌードルと最強のカトラリー
翌朝9:00、ウィーンに到着。半月前まで妹がここに留学していたのだが、タイミング悪い。

悲劇:靴にチキンヌードルスープ
到着早々、昼食のチキンヌードルスープを、お気に入りの靴にこぼした。


ここで紹介したいのが、私が愛用している十徳ナイフ的なカトラリーだ。フォーク、スプーン、ナイフ、そして「栓抜き」がついている。ヨーロッパでは瓶ビールを買う機会が多いので、一番役に立つのは間違いなく栓抜きだ。
ゲストハウスの「化け物」スタッフ
今回宿泊したのは、EU各国に展開する『St Christopher’s Inn(セントクリストファーズイン)』。ここの受付には、とんでもないスタッフがいた。名札を見てほしい。「話せる言語」の国旗が並んでいるのだが、数が尋常ではない。

【ハイライト】モーツァルトコンサート
夜は、本場のモーツァルトコンサートへ。会場はニューイヤーコンサートでも有名な「ウィーン楽友協会(Musikverein Wien)」。

演奏されたのは、誰もが知る名曲たち。
- トルコ行進曲
- ラデツキー行進曲
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク
観客を巻き込んでの演奏は圧巻、音楽隙も、そうでない人も一度は行ってみるべし。
2日目:日曜日のウィーン、8時間トラベル
意外な発見:シュガーフリージュースが美味い
朝、スーパーで見つけた「シュガーフリー」のジュース。海外の甘ったるいジュースは好きではないのだが、これは別格だった。果汁生搾りのようなスッキリとした味わい。オーストリアに来たらぜひ探してみてほしい。


注意:日曜日はスーパーが「全滅」する
ここで旅のトラブル発生。オーストリア(というかドイツ語圏全般)は、日曜日はスーパーマーケットがほぼ全て閉まる。
水や食料の調達が困難になるので、週末に滞在する場合は土曜日のうちに買い込んでおくのが鉄則だ。
地獄の移動:ヴェネツィアまで8時間席なし
ウィーンを離れ、次はイタリア・ヴェネツィアを目指す。ユーレイルパスで電車に乗ったものの、車内は満席。予約をしていなかったため、座席がない。

結果、8時間ずっと通路に座る
💰 オーストリア旅の収支報告
観光(コンサート)にはお金をかけつつ、食事はケバブやフルーツで済ませる。支出内訳(2泊3日)は以下の通り。
- 飲食費:31.28€(約5,000円)
※1€=約161円換算(2023年7月現在) - 観光費:79€(約12,700円)
※主に楽友協会コンサート代 - 宿泊費:約4,400円
※ドミトリー1泊分 - その他:0円
合計:約22,100円
次回、水の都「イタリア・ヴェネツィア編」へ続く。
ヴェネツィアの穴場記事はこちら
👉 【ヴェネツィア】カラフルな島「ブラーノ」への行き方



コメント