トランジットで市内に出る「タイムリミット」の計算式
「戻ってこられなかったらどうしよう」という恐怖心は誰にでもあるが。まずは冷静に計算し、市内での観光が可能かどうかを判断する。
ドンムアン空港(DMK)、スワンナプーム空港(BKK)共に、最低でも以下の時間を差し引く必要がある。
- 入国審査:30分(スムーズな場合)
- 移動往復:60分(タクシー利用・渋滞なし)
- 出国手続き:90分(保安検査・出国審査)
合計で最低3時間は「移動と手続き」だけで消える。つまり、乗り継ぎ時間が5時間あっても、実質的な自由時間は「2時間」程度しかないのが現実だ。
特にスワンナプーム空港は出国審査が長蛇の列になりやすいため、さらに余裕を見る必要がある場合も。飛行機を降りて30分以内にタクシーに乗れれば、スタートダッシュは上出来だ。
⚠️ 警告:4時間未満なら空港から出ない
これは一つの基準だが、トランジットの持ち時間が「4時間未満」なら、街には出ない方が得策だ。
それなりに大きいハブ空港であれば、制限エリア内でも時間を潰せる施設で十分楽しめる。リスクを冒してまで出る価値はない。
【実録】早朝バンコク弾丸モデルコース
実際に私がドンムアン空港着発のフライトで行った、無駄のないルートを紹介する。11:50発のフライトに間に合うよう街に繰り出す
6:45 空港を出発
移動手段は、「Grab(配車アプリ)」一択だ。行き先を告げる手間も省け、最短ルートで移動できる。
🚕 移動の必需品「Grab」を準備
1. 朝6時開店「ピンクのカオマンガイ(Go-Ang)」へ
7:15
まずは食事だ。ミシュラン掲載の有名店「ガイトーン・プラトゥーナム(通称:ピンクのカオマンガイ)」へ向かう。
ここは朝6時から営業しているため、早朝トランジット観光の起点として最適だ。

提供スピードは早い。蒸し鶏は柔らかく、ピリ辛のタレが淡白な鶏肉に合う。
2. 朝8時オープンのマッサージ店でタイ古式マッサージ
8:15
食後は、フライトでバキバキになった体を癒やすため、マッサージ店へ向かう。
この時間帯は鬼門だ。多くの店はまだ閉まっている。事前にGoogleマップ等で「08:00 open」の店を探しておくことが必須だ。
今回、私が実際に利用したのがこちらのお店だ。しっかり朝8時から営業していた。
バンコクでは、Googleマップで「営業中」となっていても、実際に行くと平気で閉まっていることがある(特に早朝)。
「開いていたらラッキー」くらいの心持ちでいるか、プランB(別の店)を必ず用意しておくこと。
- タイマッサージ:350バーツ(約1,500円)
- オイルマッサージ:500バーツ(約2,100円)
過去10数回タイマッサージを受けたが、今回入った店も技術は悪くなかった。
ただ、朝から開いているような特異な安宿街の店だったこともあり、施術後にチップを要求された。必須ではないが、満足度に応じて50〜100バーツ程度渡すのが一般的だろう。各々のさじ加減で判断してほしい。
3. マックの「ジョーク(お粥)」をテイクアウト
9:45
マッサージが終わり、辺りを散歩、空港へ戻る前、最後にタイのマクドナルドへ寄る。
私は過去、最後に食べたハンバーガーとコーヒーがあまりに不味かったため、日本のマックを10年以上食べていない。だが、海外限定メニューは別だ。ここタイには「ジョーク(お粥)」がある。これをテイクアウトし、空港での待ち時間に食べる。
マクドナルドのジョーク(50バーツ)

質素な白粥の上に、揚げた鶏肉(フライドチキン)と卵が乗っている。
これがかなり美味い。おかゆのやさしさと、フライドチキンのジャンキーさが相まった、最高の食事だ。
空港へ戻る際のリスク管理
楽しみすぎて乗り遅れては意味がない。帰りの移動こそ、最大の警戒が必要だ。
朝の「渋滞リスク」とGrabの活用
早朝6:00を過ぎると、スクンビット通りやシーロム通りなどの中心部は通勤ラッシュが始まる。
流しのタクシーは交渉や行先説明で揉めるリスクがあるため、帰りも必ずGrabを使うこと。ここで揉めている時間はない。
空港に到着したら、一目散にチェックインカウンターへ走る。
デッドライン:フライトの90分前には空港に戻ること。
電車(ARL・SRT)という選択肢について
今回はタクシーを利用したが、渋滞が壊滅的な場合の保険として「鉄道」の事情も記しておく。空港によって事情が全く異なるので注意が必要だ。
※表は横にスクロールしてご覧ください
| 空港 | 路線名 | おすすめ度 | 実態と注意点 |
|---|---|---|---|
| スワンナプーム (BKK) | ARL (エアポートリンク) | ◎ 推奨 | 時間が正確(約10分間隔)。渋滞時の最強の保険になる。市内(パヤタイ駅)へ直結しているため使いやすい。 |
| ドンムアン (DMK) | SRT レッドライン | △ 注意 | 本数が少なく(日中15〜20分に1本)、都心へ出るには「バンスー駅」での乗り換えが必須。 結果的にタクシーより時間がかかるケースが多い。 |
ドンムアン空港利用の場合、SRTは新しい電車で清潔だが、本数の少なさと乗り換えの手間がネックだ。よほどの渋滞でない限り、ドンムアンへの戻りはGrab(高速利用)が現実的だ。
10:25
今回は空港到着後、チェックインカウンターではなく「自動チェックイン機(キオスク)」で搭乗券を発券できた。預け荷物がなければ、カウンターの長蛇の列をスキップできる。これは運次第だが、試す価値はある。




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